子宮内膜増殖症について

子宮内膜が薄いと着床しずらくなるのは分かりますが、逆に厚すぎても着床しずらくなります。

「ちょっと厚め」ならそこまで問題はないのでしょうが、「かなり厚め」だと子宮内膜増殖症と診断される事があります。

これは子宮内膜症とは異なる症状で、単に子宮の中で内膜が増殖し続ける事です。

何で厚すぎたら着床出来ないの?と不思議に思いますよね。

その裏にはホルモンバランス説がある様です。

女性は、卵子や子宮内膜を育てる「エストロゲン」と着床するのを助けたり維持したるする「プロゲステロン」という妊娠に関わるホルモンを持っています。

その二つのホルモンは、絶妙なバランスを取っているんですが、何らかの原因でプロゲステロンがあまり分泌されなくなり、エストロゲンばかりがたくさん分泌される症状になる事があります。

すると、子宮内膜が異常に細胞分裂して厚くなりすぎてしまう…という訳です。

原因が分からないのが何とも厄介ですよね。遺伝とか食生活とか果ては体質とか言われていますが、何とも曖昧です。

治療はホルモン治療が行われますが、結構強いホルモン剤でないと効かない場合があるみたいです。

なので副作用も強いので、治療となると大変な場合もある様です。

不妊の原因が分からない「原因不明」

不妊症の約3割が「原因不明」と言われています。

3割って結構多いですよね。

原因が分からないというよりは、血液検査やホルモン検査等で分からない事だと思います。

例えば最近よく言われる「ピックアップ障害」。排卵した卵子を、采卵管という器官が取り込み卵管へ送り届けるのですが、この采卵管の働きが上手く機能しないと卵子が取り込まれない為、精子と出会えなくなり不妊の原因になります。

また、卵子の外側の組織が生まれつき固く、精子の力ではどうする事も出来ない「受精障害」。

その他にも、主に体外受精の方が対象になるようですが、何らかの理由で着床が上手くいかない「着床障害」。

今出てくるものといえばこれだけなんですが…きっと他にもあるんでしょう。

いずれも血液検査や子宮卵管造影では分からず、未知の領域なのかも知れません。

ただ、ピックアップ障害は腹腔鏡手術によって解決する事があると聞きます。采卵管の周りに癒着があったりする場合ですね。癒着を切る事により、機能が回復する可能性があるとの事ですが、必ずしもそうではないみたいです。

上記の様な病態は、体外受精をする事によって初めて判明します。

特に受精障害は卵子に精子を振りかけても受精しないので、分かるみたいですね。

 

不妊症の原因の半分は男性側に

タイトル通りなんですが、本当に半々みたいなんです。

男性の精子が世界的に減少しているのは前に書かせて頂きましたが、ちょっと具体的に検証してみます。

1999年のWHOの基準は

精液量→2ml以上、精子濃度→2000万/ml、運動率→40%以上、正常精子→4%以上

でした。

ところが、2010年に新たに出された基準は

精液量→1.5ml以上、精子濃度→1500/ml、運動率→40%以上、正常精子4%以上

となりました。

運動率や奇形率の問題はさておき、精子の量が少なくなっているという現状が分かります。

個人的には、こんな事をしても妊娠率には何も影響しないのになと思いますが。

少なくなっているから、妊娠出来るぎりぎりの数値を出したって事なのでしょうか。

私の様に厳しい意見の方はたくさんいると思いますが、やはり量だけでは妊娠できないんです。

運動率、特に真っ直ぐ進む直進運動率の方が重要視される病院が多いみたいですね。

なので精子所見は総合的に判断されるのが普通です。

更にWHOの基準では低いので、病院によって基準を定めている様ですね。

でも、基準はあくまでも基準。自然妊娠は不可能かといえば答えはNOです。

よく顕微授精しかない精子所見で、自然妊娠したご夫婦がおられるのを聞きますよね。私のママ友がそうです。

そして精子の状態は変わります。ちょっとやそっと数が少なくても運動率が微妙でも、調子のいい時等は別人の所見になったりするんです。

うちの場合がそうですから(笑)

無精子症等を除き、最低3回は精液検査をして判断された方がいいかも知れませんね。

 

 

子宮筋腫って不妊の原因になるの?

不妊治療を始めてから、子宮筋腫が見付かった方も多いと思います。

子宮筋腫は子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍で、3割前後の女性に見られるそうです。

未だに「筋腫がある人は妊娠しにくいんだよねぇ」と言っている方がいますが、大きな誤解です。

確かに子宮腔内に出来た筋腫は着床の邪魔になる事があり、手術で取る方がベターです。

でも、子宮の外側にある筋腫は妊娠率には殆ど影響しないのですよ。

私の友達は子宮の外側に3cm程の子宮筋腫が3つあり、妊娠しにくいだの流産しやすいだの散々言われたそうです。

しかし、その友達は5回妊娠しています。

内3回は流産してしまったのですが、検査の結果血液が固まりやすいのが流産の原因だったのです。

現在は血液の流れを良くする薬を飲み、妊娠中です。

筋腫を取り除く腹腔鏡手術は1週間ぐらいの入院は必要みたいですし、何より手術後は暫く避妊しないといけないんです。

そんな時間はない!という方は普通に妊娠を目指せばいいですし、せっかくだから綺麗に取り除きたいという方は手術をすればいいと思います。

腹腔鏡手術は、他に癒着が発見された場合も取り除いてもらえますしね。

それぞれのメリット、デメリットを考えて決めればいいと思います。

 

抗精子抗体について

不妊の原因の一つに抗精子抗体があります。

通常、女性の体は精子に対しては抗体を作りませんが、まれに抗体を作ってしまう場合があります。精子を異物と判断して免疫力を作ろうとするんですね。

精子側は抗体を作られると、生き残るのが困難になります。精子に抗体が結合してしまい、身動きが取れなくなってしまうんです。

その為に、精子は子宮→卵管まで辿り着けずにそのまま息絶えてしまい、これが不妊の原因になります。

不妊症の女性の約1~2%の割り合いだそうです。

何だか絶対自然妊娠出来なさそう…と感じられるかも知れませんが、そうでもないみたいなんです。

抗体の強さは日によって、体調によって変動するものなんです。血液検査と一緒ですね。なので、抗体が強くない場合はタイミング法で様子を見る場合もあります。実際に、抗精子抗体を持っておられて妊娠された方がいらっしゃいますよね。

ただ、頻繁に夫婦生活をすると、精子に対しての抗体がどんどん強くなってしまう事があるので排卵日以外は避妊をする事が勧められます。

しかしながら、殆どの不妊治療現場では抗精子抗体が判明した場合、体外受精を勧める事が多い様です。

一日も早く妊娠を望むご夫婦には、タイミング法で様子を見る時間があればいいのですが、やはり時間的なロスは多いと思います。

抗体の強弱にもよりますが、暫くタイミングや人工授精で様子を見て妊娠しなければ早目に体外に進まれる事が良いと思います。

 

 

黄体機能不全とは?

基礎体温の高温期が短い、高温期の途中で体温が低温期並みに下がる、低温期と高温期の差が0.3°未満だと、黄体機能不全が疑われます。

高温期が短いと書きましたが、8日未満だったり10日未満だったり、中には12日ないといけないという医師もおられます。

うーん…着床の日数の事とか考えると10日未満ぐらいが妥当なんですかね?

低温期と高温期の差も色々言われていますが、0.3°の差は欲しい感じですよね。

でもですね、基礎体温だけでは黄体機能不全の診断は分からないんですよ。

私がその例です(笑)

高温期は12日、低温期と高温期の差は0.3~0.5°以上はあり、医師にも「綺麗なグラフだね~。でも一応黄体ホルモン検査しとこうか」と言われ、何の心配もなく受けました。

高温期一週間目ぐらいに血中のプロゲステロン値を検査するのですが…最低でも10は欲しい数値が7.8だったのです!

もうびっくり&ショックでしたね。

もう目安も何もあったもんじゃありません(笑)

逆に「この基礎体温のグラフ、絶対黄体機能不全じゃない?」と思われる方が、黄体ホルモン値20とかだったりした事もあるんですよ。

これは私の不妊の友達の事です。

なので、基礎体温が多少黄体機能不全を疑うものでも、血液検査をしなければ分からないのです。

むやみに心配する必要はありません☆

厄介な卵管障害

不妊の原因の一つに卵管の問題があります。

女性の不妊の原因の約3~5割を占めていると言われている様です。

私の友達にも、卵管の片側が完全に詰まっているとか、通りが悪いとか言われている方がいます。

どうして詰まっちゃうの?って事なんですが、やはり過去にクラミジアを患っていた方が多いですね。

クラミジアって感染しても自覚症状がほとんどないので分かりにくいんですよ。それでいて、炎症が膣から子宮、卵管にも広がりやすいので厄介なのです。

抗菌剤を服用して治療するのですが、ダメージが残ることがあってそれが不妊の原因となるんです。

他にも、子宮内膜症によって内膜組織が卵管に増殖してしまい卵管が詰まってしまう事があります。これも大きな原因です。

卵管は妊娠において、非常に重要な場所です。

精子や卵子が通る「道」でもあり、受精卵を運ぶ「道」でもあります。また、受精卵が分割する場所でもあるので、受精卵を育てる役目もあるのだそうです。

そう考えると本当に大切な場所なんですね。

ただ、たとえ片側の卵管が詰まってしまっていても、妊娠は勿論可能です。

私の友達は、子宮外妊娠によって右の卵管を切除しました。不妊治療をしていて、右の卵巣に主席卵胞がありました。医師から「一応タイミング取ってみて」と言われ取りましたが、何とその周期に妊娠が判明したのです。

左側の采卵管(排卵した卵子をキャッチする器官)がグーンと伸びてキャッチしたのでしょうね。

まさに神秘です。

 

高プロラクチン血症について

排卵障害の一つに、高プロラクチン血症があります。

プロラクチンは、乳汁分泌ホルモンとも呼ばれていて、出産後に母乳が分泌される為に出るホルモンです。

しかし、産後でない時にも分泌される事があり、これが高プロラクチン血症です。

自覚症状として、月経不順、無月経、乳汁の分泌、胸の張りがありますが、ほとんどの場合、月経不順や無月経になります。

母乳育児の方は、生理再開に時間がかかりますが、これは上記の様な状態になり、排卵が抑制される為生理が起こらないのです。

血液検査では、血中のプロラクチン値が高く出ます。

ただ、プロラクチン値は一般的に昼よりも夜の方が多く分泌される為、不妊治療の現場ではTRFテストを行い、負荷をかけてプロラクチン値を調べます。負荷後に反応した場合、潜在性高プロラクチン血症が疑われます。

原因は、強いストレス、ピルや胃潰瘍、精神安定剤、血圧を下げる薬等の長期服用が主です。

ただ、上記の薬を服用しているからといって、必ず高プロになるとは限りません。

私は精神安定剤を10年以上服用していますが、高プロでも潜在高プロでもありませんでした。

高プロの方も結構多いのです。私は不妊治療している病院の方と話したり、ネットで話したりしていますが約15人中5人の方が高プロなのです。

意外と多い症状なんですよね。

多嚢胞卵巣症候群の方は意外と多い

排卵障害の中でも圧倒的に多い症状の一つが「多嚢胞卵巣症候群」です。

卵胞が卵巣の中で上手く成熟出来ず、卵巣の中にたくさんの小さな卵胞が残っている症状です。超音波で見ると、卵巣の中にネックレスの様な感じで排卵出来ない卵胞が残っています。これを「ネックレスサイン」と言われています。

自覚症状としては、月経不順、肥満気味、多毛、にきび、月経過多等です。

特に月経周期が長い方が多いです。

また、黄体化ホルモンや男性ホルモンが過剰に分泌される事で卵巣の外側の膜が厚くなってしまい、さらに排卵しにくくなってしまいます。

血液検査でも黄体化ホルモン値(LH)が卵胞成熟ホルモン値(FSH)より多く出ます。また、テストステロンという男性ホルモン値も高めに出る事が多い様です。

原因は様々言われていますが、よく言われるのがLHとFSHのバランスの乱れによるものです。

ざっくり言うと、ホルモンバランスの乱れです。

最近では、膵臓から分泌されるホルモン、インシュリンの分泌量が多いと多嚢胞になりやすい、または多嚢胞の原因と考えられている様です。

多嚢胞卵巣症候群は排卵しない訳ではないのです。

排卵してしまった後は、多嚢胞でない方と全く一緒で何の問題もない場合もあります。

病気ではありませんが症状がある「病態」なので、不妊治療では誘発剤等でホルモンバランスを整える処置がとられます。

 

 

 

不妊は病気?

不妊症の原因は様々あると書きましたが、そもそも不妊症って病気なんでしょうか?

私はずっと疑問に思っていたんです。私の不妊の原因は黄体機能不全なんですが、「黄体ホルモンが足りないだけで病気なのかな?」と不思議でした。

だって多少高温期が短いだけで、日常生活には何の問題もないんです。

色々調べた結果、「病気ではないが、妊娠するには多少不利な症状」という答えに辿り着きました。

確かに生活するには全然問題ないです。でも、妊娠するという目標から見た場合、立派な症状です。黄体ホルモンが足りないという事は着床しにくく、また着床したとしても流産の可能性が少し高くなるのです。

しかし、妊娠という観点をはずした場合、黄体ホルモンは正直どうでもいいのです(言い方が少し乱暴ですが…)。

不妊症の他の症状でも多くがそうなのです。

多嚢胞卵巣症候群で排卵が上手くいかないのであっても、両方の卵管が詰まってしまっていたとしても、妊娠を考えないのなら何の問題もないんです。

従って、不妊症は病気ではないと言えます。

病気と思ってしまう事は意外に危険な事だと思います。必要以上に体調を心配してしまったり、少しでも症状が出れば過剰に反応してしまったりと無意識に敏感になってしまいます。

ただ、子宮内膜症等、日常生活に影響がある場合は病気だと解釈していいと思います。

子宮内膜症は、激しい生理痛、性交痛が代表的な症状です。

痛み止めを服用される方が多いと思いますが、痛み止めが効かない程痛い方もいらっしゃいます。

その様な方は、積極的に治療をされた方がいいですよね。