薬の処方時は、医師はきちんと説明を!

不妊治療に用いられる薬は、実に色々な種類がありますよね。これまでに漢方薬を含め、たくさんの薬の説明をさせて頂いてきましたが、私自身も「不妊治療で使われる薬って種類が多いんだなぁ」と驚いている程です(笑)

薬を処方するのは医師です。医師は、その経験に基づいて、また患者個人の症状に基づいて、その人に一番合った薬を処方します。不妊治療は、基本的に病気ではないので(放っておいても命に関わるという意味の病気)、患者ともよく話し合い、薬を処方する病院が多いですね。

しかし、中には、薬の説明もろくにせずに、いきなり「今日は卵胞が育っていないから注射そしますね」とか、「黄体機能不全があるから薬を出しておきますね」という軽い説明で処置をされることも多いのが現実です。

不妊治療の現場は、たくさんの患者さんがいるので、医師も忙しいのは分かります。また、不妊治療の専門病院ともなると、長年の経験と豊富な知識を持っている医師が多いので、「このケースの患者には、この薬が効くだろう」とある意味カン的なものもあると思います。

しかし、患者にとっては初めての薬。非常に不安になられる患者さんもいらっしゃるし、医師の前で薬の説明を聞きそびれる事もあると思います。

しかし、医師はきちんと患者さんに対し、薬の説明をしなければなりません。最悪書面でもいいのです。そうする事で、患者さんの不安を和らげることが出来ると思います。

排卵抑制剤:注射薬「ガニレスト」「セトロタイド」について

排卵抑制剤には、点鼻薬のブセレキュアなどの他に、注射薬もあります。

種類としては、「ガニレスト」や「セトロタイド」の2種類がよく使用されています。排卵抑制剤の注射薬は、主に体外受精の「アンタゴニスト法」にて使用される事が多いようです。

この2種類の注射薬は、日本で認可されてから、まだまだ新しい薬です(確かまだ10年も経っていないんだったかな?)。セトロタイドが認可されて、しばらく経った後で、ガニレストが認可されました。 「排卵抑制剤:注射薬「ガニレスト」「セトロタイド」について」の続きを読む…

排卵抑制剤:点鼻薬ブセレキュアについて

ブセレキュアは、排卵抑制剤として使用される薬です。点鼻薬なので、1日3回、鼻から息を吸い込みながら、シュッとするだけでOKです。

排卵抑制剤は、別名「GnRH剤」と言われます。GnRHは、投与を続ける事によって、FSH(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体化ホルモン)の分泌が抑制されます。ですので、この薬は、主に子宮内膜症などの軽減の目的で、生理を止める為に使用されたり、PMSや酷い月経痛の緩和の目的で使用されたりします。 「排卵抑制剤:点鼻薬ブセレキュアについて」の続きを読む…

黄体ホルモン:膣剤について

黄体ホルモン補充の薬剤は、実に色々な種類がありますね。

今までご紹介させて頂いた、デュファストン等の錠剤を始め、プロゲストンなどの注射薬、エストラーナテープなどの張り薬などですね。

後は、膣に入れるタイプの薬剤もあります。私が通っているクリニックに限っての事かも知れませんが、タイミング療法や人工受精では、黄体ホルモン補充は飲み薬が多かったです。で、体外受精になると、注射薬や張り薬を処方されることが多かったですね。

ただ、膣剤は処方されたことがないので、調べた限りで書かせて頂きますね。

黄体ホルモン剤の膣剤は、ウトロジスタンが結構使用されているイメージです。どうやら、比較的安くて効果も高いという感じですね。ゲル状の膣剤もあるみたいですが、使用される事は少ない様です。

このタイプの薬の大きな利点は、内服薬とは違い、肝臓を経由しないので、肝臓に負担が掛からないという事です。後は、血栓症のリスクが減るという事が挙げられます。ただ、効果が比較的高いので、副作用も出やすいというデメリットもあるようです。

副作用としましては、黄体ホルモン補充時特有の、乳房の張りや痛み、吐き気や嘔吐、頭痛、下腹部痛、腰痛、眠気、倦怠感などがあります。

医師の指導のもと、正しい使用方法で使用されて下さいね。

ヒスロンについて

ヒスロンは、黄体ホルモン剤です。代表的な合成ホルモン剤で、天然の黄体ホルモンに近い自然な作用を示します。その辺りはプロベラと同じですね。

効能は、黄体機能不全の改善や、月経不順や無月経の生理周期を整えたりします。また、流産の予防にも使用されます。また、高容量(200)では、乳がんや子宮がんの抗ガン剤として使用されます。がんのもとのエストロゲンを抑制する働きがあるので、がんの増殖を抑える事になるのです。この辺りもプロベラろ同じです。プロベラとの違いは、製薬会社が違うというだけです。

半減期も割と早いので、1日2~3回服用する事が多いと思います。

抗ガン剤としても使用されると聞いて、「なんか恐い薬…」と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、そもそも抗ガン剤として使用するには、容量が違いすぎるのです。黄体ホルモン補充の目的では、1日2.5~15mgを1~3回に分けて服用します。対して抗ガン剤では、1日600~1200mg、或は1日400~600mgを服用します。ですので、別の薬と考えてもいいようなものなのです。

服用してはいけない方、服用に関して要注意な方、副作用はプロベラとほぼ同じですが、個人差がありますので医師に説明を受けてから服用されて下さいね。

プロペラについて

プロペラは、黄体ホルモンとして働く、黄体ホルモン剤です。血液検査にて、黄体ホルモン値が低い方や(黄体機能不全)、月経不順や無月経などに用いて生理周期を整えたり、流産の予防として使用されたりします。また、一般製剤とは違う高容量製剤(H200)を乳がんや子宮がんに用い、エストロゲンを抑えるなど複合的な作用により、エストロゲン依存症のがんの増殖を抑える事もあります。

この薬は錠剤で半減期も結構短いので、1日2~3回は服用する事が多いですね。

このプロペラも、黄体ホルモン剤として結構使用されている薬です。

この薬を服用してはいけない方は、重篤な肝機能障害のある方、またはその既往歴がある方、血栓系の症状がある方です。また、服用に際して要注意な方は、心疾患や腎疾患のある方、またはその既往がある方です。

副作用は比較的出にくいみたいですが、それでも出ない可能性はゼロではありません。結構多いのが発疹ですね。特に、何かのアレルギーがある方は発疹が出やすいようです。

他の副作用としては、吐き気や嘔吐、乳房の張りや痛み、下腹部痛、めまいや頭痛、眠気や倦怠感などがあげられます。

吐き気に関しては、酷くなければ様子をみても構わないようです。しばらくしたら、収まってくることが多いようですね。

プロゲデポーについて

プロゲテポーは、プロゲステロンの筋肉注射です。

女性ホルモンのプロゲステロンを補充する為に使用され、黄体期に使用されます。効能は、黄体機能不全の改善、月経周期をを整える、妊娠初期の流産防止です。使用時期を間違えれば、ホルモンバランスが崩れて大変な事になるので、投与前の卵胞チェックは必須です(排卵前に打ってしまうと、排卵せずに強制的に黄体期に入らされる為、妊娠の可能性がなくなってしまいます)。

作用は割と強力です。黄体ホルモンが補充された結果、プロゲステロンの働きにより高温期が長くなったり、基礎体温が高くなったりする事があります。

筋肉注射なので、二の腕や臀部に注射します。痛みは…やっぱり結構あるようですね。

プロゲデポーは、割とメジャーな注射で、タイミング療法や人工受精、体外受精の後の黄体期に用いられます。

量は125と決められています。

投与してはいけない方は、重篤な肝機能障害のある方、妊娠ヘルペスの既往がある方です。また、投与に慎重にならないといけないケースは、心疾患や腎疾患の方、またはその既往がある方です。

副作用は、他の黄体ホルモン剤と同じく、吐き気や嘔吐、めまいや倦怠感などが多いですね。また、プロゲデポーでは、胃痛も多くあります。

 

プロゲストン注射について

プロゲストン注射は、黄体ホルモンの中に少量の卵胞ホルモンを含む、プロゲステロン製剤です。

目的は主に、黄体期における黄体ホルモンの補充です。更に、月経周期を戻す為に使われたり(月経でのトラブルは、女性ホルモンが入っている以上、どの薬も使用される可能性はあります)、流産の予防にも使用されたりします。

注射でも、卵巣に直接働きかけるものではないので、卵巣刺激過剰症候群になる心配がないのは特徴です。私は、この注射はしたことがないのですが、よく体外受精の後の黄体ホルモンを補充する目的で使用される事が多い感じがしますね。

調べたところ、黄体ホルモン剤なので、基礎体温上昇作用があったり、高温期が長く続いたりする事もあるみたいです。

副作用は、吐き気や嘔吐、下腹部痛、めまいや頭痛といった、黄体ホルモンを補充した後に出やすい副作用が出やすくなるようです。このプロゲストンに限らず、黄体ホルモン剤は、服用m¥、注射すると気分が悪くなったりする方がいらっしゃいますが、酷くなければ様子をみても大丈夫なようです。黄体ホルモンが急激に増える事によって、この様な副作用が出やすくなってしまうのです。

しかし、妊娠するには好条件になるので、期待したいですよね。

HCG注射は妊娠検査薬にいつまで反応するのか

HCG注射に関してよく見かける質問で、「HCG注射は、妊娠検査薬にいつまで反応するのか」というものがあります。

どういう事かと言いますと、HCGは、もともと受精卵が着床した時に分泌されるホルモンなのです。そのホルモンを補充しているので、妊娠検査薬には当然反応するのです。妊娠検査薬はHCGに反応します。 「HCG注射は妊娠検査薬にいつまで反応するのか」の続きを読む…