卵子が卵管に取り込まれるまでの時間は?

排卵のお話しでもう一つ…

排卵された卵子は、すぐに卵管内に到達すると思いますか?私はずっと、そこが疑問だったのです。

よく「卵子の受精能力は6~12時間、精子は36時間ぐらい」と言われますよね。これは間違ってはいないと思うのですが、それならば卵子の受精能力は、排卵された瞬間から始まっているわけで…でも、そもそも卵巣から出てくるのに果たしてどれくらいの時間がかかるんだろうと、不思議でした。

そんな事を考えてもキリがないのですが、やっぱり気になりますよね。

で、また専門書を読みあさってみたのです(笑)すると、多くの文献には、卵巣の膜が破れてから卵子が卵管内に取り込まれるまでに、1~2時間とかかれていました。

まあ、卵胞が破れた瞬間から寿命のカウントダウンが始まっているとは思えないので、卵管に取り込まれてから6~12時間ぐらいの受精能力があると考えてもよさそうな感じですね。

これはあくまで、私の考察なのでまた違う考えの方がいらっしゃると思います。

でも、卵子って、1か月に1回の排卵なのに、受精能力の時間が精子よりも全然短いなんて…何だかもう少し頑張ってほしいですよね!(笑)仕方ないですけど…

精子と卵子が出会うのは、時間的なタイミングが全てだと思います。

排卵には左右差がある~右側からの排卵のほうが妊娠率が高い?

排卵には左右差があるのはご存知ですか?排卵は一般的に右から排卵されることが多いんだそうです。まあ、人間の体には少なからず左右差がありますから、分かる気はします。

で、何で右からの排卵が多いのかというと、まず、左側の卵巣は、卵巣静脈が右側より左側の方が長いことで、静脈の構造も複雑になっており、うっ血が生じやすいことがあげられます。 「排卵には左右差がある~右側からの排卵のほうが妊娠率が高い?」の続きを読む…

排卵出血について

「排卵出血」というのを聞いた事があると思います。

排卵する時には、卵胞が破れることによって卵子が飛び出します。前に書かせて頂いた通り、卵胞は卵巣に突き出すようにくっついています。これが破れて卵子が飛び出すわけですから、卵巣はいくらか傷つきます。その時の出血が「排卵出血」なのです。

排卵出血は「ホルモンバランスの崩れ」が原因の場合もあります。排卵が近づくと、エストロゲンが減少したり、LHが上昇したりします。このホルモンの増減によって、子宮内膜が剥がれて出血することがあります。これが排卵出血につながっているという説もあります。

出血は量が少なく、また期間も短いのが特徴です。量はおりものシートで事足りる程度、期間も長くて3日ぐらいです。また、毎月出血がある方もいれば、たまにしかない方もいらっしゃいます。量が多かったり、期間が長い場合は病院を受診しましょう。

あと、排卵出血は「不正出血」の部類に入ります。ちなみに月経以外の出血は全て不正出血になります。本来、月経以外に出血はないと考えられています。

驚かすわけではないのですが、このことは頭に入れておいた方がいい事かなと思います。ですので、もし排卵出血が気になるのであれば、量や期間に関わらず医師に相談される事をお勧めします。

排卵痛を意識して、排卵のタイミングを掴もう

「排卵痛」とは、排卵の前後や排卵時に起きる痛みのことで、月経と月経の間にあることから「中間痛」とも呼ばれたりします。

排卵痛を感じる時期は個人差があるようです。

ある方は、排卵前の、卵胞が急激に大きくなる時に痛みを感じ、ある方は、排卵時に痛みを感じる時もあります。また、排卵後に痛みを感じる場合もあります。

私の場合ですと、排卵の数日前から下腹部が痛み出します。まるで生理前のような痛みです。排卵時までは分かりませんが、排卵後の卵胞チェックの時には、まだ少し痛みがあります。でも、やはり排卵前は結構痛みます。

これはもうほんとに人それぞれです。基礎体温や卵胞チェック、排卵検査薬と併用して、おりものの様子も観察し、排卵痛の時期とリンクさせていくと、自然といつ痛みがあるのか分かるようになってきます。そして、排卵を特定するのに大いに役立つようになってきます。

「私排卵痛がないな」という方もいらっしゃいますが、それはそれで全く心配ないです。生理痛がないのと同じ感じですから。

それに、人間は機械ではないですから、周期によって痛み方も違います。私は、時間帯によって痛みが違います。PMSもそうですが、一日の疲れがどっと出る夕食前などに痛みが強いです。

排卵痛を意識して、ご自分の排卵ペースをより掴めるようになるといいですね☆

頸管粘液(おりもの)について

頸管粘液、いわゆるおりものは、生理周期に沿って分泌が増えたり減ったりします。

月経時には分泌がなく、排卵日が近づくにつれて分泌量が増え、排卵前や排卵日にはもっとも多くなります。そして、排卵が終わるとまた分泌量が減っていき、月経直前になるとまた多くなったりします。 「頸管粘液(おりもの)について」の続きを読む…

排卵が早い場合

遅延排卵とは逆に、排卵が早い方もいらっしゃいます。生理開始から大体14日ぐらいに排卵するのが理想的と言われていますが、早い方ですと10~11日ぐらいで排卵されるようです。なので、周期的には高温期が14日とすると、25日周期ぐらいになります。

私の周期より10間も早い!私にとっては羨ましい限りなんですが、早い方も悩みがあると聞きます。

「あまりに早くて卵子がきちんと育っていないんじゃないか?」という心配です。確かに、早すぎると何だかちゃんと育っていない感じはしますよね。

でも、このパターンも若い時から早目の排卵なら、別に問題はないみたいですよ。私の友達で「25日ぐらいで生理が来るから大変!若い時からこうで…」と言っている友達がいます。彼女は今、3人の母です。排卵が早いからといって、卵子がきちんと育っていないという事は決してないんですよ。周期が短い分、赤ちゃん待ちの期間は逆に有利かも知れません。

しかし、加齢とともに排卵が早くなった方は、卵子が成熟しないままLHサージがきて排卵するといった事がたまにあるそうです。これは、ある意味仕方のない事だと思います。加齢は誰にも止められませんから。

しかし、気になるのであれば、主治医に相談された方がいいでしょう。

排卵が遅くなる遅延排卵とは?問題ないケースと卵子の質が悪くなってしまう場合

排卵するまでに20日以上かかることを「遅延排卵」と言います。

不妊治療の現場では、20日以上経っても排卵しない場合「卵子の質が落ちるかもね」なんて言われることがあります。ただ、これは絶対的なものでは決してありません。

排卵がいくら遅れようが、排卵してしまえば妊娠する可能性はゼロではないのです。よく、周期50日ぐらいの方が妊娠して、妊娠に気づかなかったという話を聞きますし…。また、多嚢胞の方でも排卵してしまえば、そうでない方と一緒の条件になる事が多いのです。

ただ、遅延排卵は、赤ちゃん待ちの方にとっては焦ってしまう要因になりうることがあります。 「排卵が遅くなる遅延排卵とは?問題ないケースと卵子の質が悪くなってしまう場合」の続きを読む…

排卵のメカニズム【3】キャッチアップとキャッチアップ障害(ピックアップ障害)

LHサージのシャワーを浴びて、卵胞が破れて中の卵胞が飛び出します。この飛び出した卵子を、采卵管という卵管の先にある卵子をキャッチする部分が、ぱっとキャッチします。そして、卵子を卵管内に取り込むのです。これを「キャッチアップ」または「ピックアップ」と言います。

卵子を卵管内に取り込めないキャッチアップ障害

開腹手術や、クラミジアなどによる癒着が原因で、采卵管が上手く機能しない場合は、このキャッチアップが出来ません。また、采卵管が上手く機能しないのは原因が分からない場合もあります。このキャッチアップができず、卵子を卵管内に取り込めない状態を「キャッチアップ障害」または「ピックアップ障害」と呼ばれており、比較的新しい不妊の原因です。

まあ、采卵管の動きや、卵子が見えない以上、ピックアップ障害だねと断定する要素はないのですが、何らかの異常があってもおかしくはない部分なんです。

でも、この采卵管という部分は摩訶不思議な部分でもあります。以前にもお話しさせて頂いたと思うんですが、子宮外妊娠によって右側の卵管を切除した友人がいました。不妊治療に通っていて、医師に「今回は左側しか卵胞がないけど、一応タイミングとっといて」と言われて取ったところ、何とその周期に妊娠したのです!

医師からは「多分、左の采卵管が右側までぐーんと伸びて、卵子をキャッチしたんだと思う。そうとしか思えない」と言われたそうです。詳しい事はよく分かっていなんですが、こんな不思議なことも実際にあるんです。

采卵管にキャッチされ、卵管に取り込まれた卵子は、卵管内を移動しながら精子との出会いを待ちます。

卵管は、ただの空洞ではなく、絨毛と呼ばれる顕微鏡でしか見えない細かくて短い毛がたくさん生えています。卵子は、この絨毛と卵管自体の筋肉のぜん動で、ゆっくり子宮に運ばれます。

ある一説によると、卵子は絨毛と絨毛に乗っかるように、ポーンポーンとはねながら移動しているそうです。何だかボールみたいで面白いですよね。

で、精子と上手く出会えなかった卵子は、そのまま息絶え消えてしまいます。

排卵は卵子が育つこととキャッチアップされることが大事

排卵は、まず「卵子がちょうどいい大きさに育つ」こと、そして「育った卵子がしっかり気卵管内に取り込まれる」こと(キャッチアップされること)、この2つが大切になってきます。

卵子の発育が悪い場合は、ホルモンの働きによるところが大きいです。ストレスなどにより、視床下部から指令が出されない状態になると、排卵どころか卵子の発育が出来なくなってしまうのです。結果、月経不順や無月経となってしまうのです。

対してキャッチアップ障害は、器質的な原因と言えます。ホルモンなどが原因ではなく、単に采卵管自体が機能していないことが原因である為、もし癒着によって采卵管が動けない状態なのであれば、腹腔鏡手術で癒着を切ってあげると正常に機能する可能性が出てくるわけです。

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排卵のメカニズム【2】排卵時期を知るにはどうすればいい?

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンはもうご存知ですよね。

エストロゲンの分泌は、排卵が近づくにつれて急に増えますが、エストロゲンが十分に増えると、視床下部は卵胞が成熟したことを感知して、脳下垂体に命令を出し、多量のLH(黄体化ホルモン)を多量に分泌させます。 「排卵のメカニズム【2】排卵時期を知るにはどうすればいい?」の続きを読む…

排卵のメカニズム【1】排卵は脳によってコントロールされている

妊娠に関する機能は、全て脳からの指令によってコントロールされています。

視床下部の働き

「視床下部」は、女性のホルモンバランスをコントロールしている重要な部分です。前にも書かせて頂きましたが、視床下部は大脳皮質の影響を受けやすく、ストレスに弱いのです。ストレスがかかると、月経が乱れたりするのは、この視床下部が上手く働かないことによって排卵が上手くいかなかった結果なのです。

また、視床下部からはGnRHというホルモンが分泌されていて、脳下垂体に卵巣をコントロールするFSHやLHを分泌しなさいと指令を送る役割もあります。

脳下垂体の働き

「脳下垂体」は、脳の一番下にある小さな分泌腺のことです。脳下垂体からは、体の様々な働きをコントロールしている重要なホルモンがいくつも分泌されているのです。

この中で、女性の内分泌、つまり卵子の成熟や妊娠、月経などに関与しているホルモンは、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)という2つのホルモンです。不妊治療においても、注射などでよく聞く名前のホルモンですよね。これらのホルモンは、視床下部からの指令を受けて、脳下垂体から規則的に血中に分泌されています。

この「視床下部」と「脳下垂体」からのホルモンの絶妙なバランスによって、人間の体は維持されているのです。

卵胞刺激ホルモンであるFSHは月経開始後すぐに分泌され始める

卵胞刺激ホルモンであるFSHは、基本的に月経開始後すぐに分泌され始めます。このホルモンが卵巣の未熟な卵子に働きかけて、そのうちのいくつかを成長させるのです。

卵子が成熟する時には、卵子の周りを包んでいる卵胞という袋の中に、卵胞液と呼ばれる液体が溜まっていき、この卵胞が大きくなって卵巣の表面から突き出すようになります。この卵胞の大きさを、経腟超音波で計測し、排卵の時期を予想するのです。

それにしても、卵胞って、ずっと卵巣の中にいるわけではないんですね。

卵胞の大きさと排卵の時期

卵胞は排卵の直前に最も大きくなり、このとき卵胞の大きさは直径約2cmになります。「卵胞が20mmを超えるともうすぐ排卵する」というのは、不妊治療の経験者なら常識ですよね。もちろん個人差はありますが、これは排卵の時期の大きな目安にもなります。

これだけ卵胞が大きくなるのは、月経開始から約14日くらいです。しかし、12~20日ぐらいなら正常と言われていますよね。卵胞が大きくなるのも個人差があるのです。

1回の月経周期では、20個ぐらいの卵胞が大きくなり始めるのですが、卵胞の成長の途中で一番大きくなった卵胞だけが生き残り、残りは委縮してしまいます。

大きくなりつつある卵胞の中で、卵子はさらに大きくなっていき、排卵の直前にはもっとも受精しやすい状態になっています。

引用元:http://www.ivf.co.jp/pregnancy1.html

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