精子って老化するの?

生まれた時から女性の体の中にいて、一緒に年を取っていく卵子と違い、毎日新しく作られる精子は、基本的には大きく老化はしません。

50歳代の女性が出産するという話は中々聞きませんが、50歳、60歳代の男性に子どもが出来たという話は普通にありますよね?男性は、生殖能力においては基本的に生涯現役でいられるのです。

しかし、体が老化していくのは男性も同じです。毎日作るからと言っても、作る側の体が丈夫でないと、作られた精子もそれなりのものにしかならないそうです。

個人差はありますが、大体50歳ぐらいを境に、精子の濃度や運動率は低下します。さらに、奇形率もアップします。また、喫煙の習慣がある方や、毎日大量のお酒を飲む方は、もっと早い段階で精子の能力が衰えてしまうという報告もあります。

また、精子の能力を確かめるのは、濃度や運動率だけではなく、「その精子に受精能力があるのかどうか」という観点からも確かめる必要があると思います。男性が高齢だと、精子のDNAが損傷する率が高くなるという研究結果もあります。

妊娠する為には、ただ生きている精子ではダメなのです。受精能力がある元気な精子でないとあまり意味はないのです。

ですから、子どもを考えているのなら、男性も出来るだけ若い方がいいと思います。

精子によい禁欲期間は2日間ぐらいがベスト

以前に書いた精子の生成の仕組みでは「精子は無限に作られている」と書かせて頂きましたが、射精してすぐに量が元に戻るのかと言えば、そうではありません。射精してから48~72時間後くらいに、濃度は元に戻ると言われています。しかし、これも個人差があり、1日半ぐらいで元に戻る方もいらっしゃるようです。

タイミング指導で、「毎日タイミングを取ると、精液が薄まるから3日ぐらいは空けてね」という医師がいらっしゃいます。これは、ある意味では間違っていなくて、またある意味では間違いです。 「精子によい禁欲期間は2日間ぐらいがベスト」の続きを読む…

「大切な卵を育てる」という気持ちも大切

卵子が完全に成熟する為には、どれくらいの時間が必要なのかご存知でしょうか?よく「原始卵胞から卵子として排卵されるまでに90日ぐらいかかる」と言われていますよね。

しかし、最近はもっと短いスパンで考える医師もいらっしゃるようで、「約2か月かけて成熟する」という医師もいます。

どちらにせよ、卵子はすぐに成熟するわけではないのです。ゆっくりゆっくり時間をかけて、そしてたった1個の卵子は排卵されるわけです。そう考えると、いくら目に見えない卵子とはいえ、赤ちゃん待ちの私からすれば「大切に育てたいなぁ」なんて思うわけです。

では、「大切に卵子を育てる」ってどういう事なのでしょうか?最近の体外受精では、刺激による採卵法よりも、刺激は一切せず自然な形で採卵をする医療機関が増えています。その方が体にも負担がかからず、刺激よりもグレードの良い受精卵が出来ることだってあるのです。そのような採卵法では医師のアドバイスとして「規則正しい生活、きちんとした栄養、適度な運動をしてね」だそうなのです。

プラス私が大切にした方がいいかなと思う事は、「大切に卵を育てる」という気持ちです。勿論妊娠したいからなんですが、それ以前に、卵子は赤ちゃんの元になる細胞です。改めてそう考えると、何だか愛情が湧きませんか?

気持ちも大切ということです。

 

卵子の状態をキープする方法

卵子の状態をキープする事が大切であるとお話しさせて頂きましたが、ではどうすればキープしやすくなるのでしょうか?

まずは、「卵巣への血流量を増やしてあげる」ことです。

原始卵抱は、エストロゲンなどのホルモンによって、正常に発育、成熟するようになります。

そのエストロゲンなどのホルモンを供給する手段は「血液の流れ」です。また、発育や成熟に必要とされる様々な栄養素を供給するのも、血液の流れなのです。

したがって、卵巣への血流の流れが滞るということは、卵子の正常な発育や成熟を阻害しかねないということになります。

では、どうしたら、卵巣への血流量を増やすことが出来るのでしょうか?

それは「適度な運動」です。「妊娠と運動」のカテゴリーでも書かせて頂きましたが、運動をすると、体内な血流が良くなり、結果卵巣への血流の流れも良くなります。

ただ、運動なら何でもいいわけではありません。激しい運動は、体内の活性酸素を増やす原因になります。ですので、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどゆっくりした動きの、有酸素運動がお勧めです。

やはり、体を動かすことは大切なんですね。日頃は中々、意識しないと運動はしないものです。

是非時間をとって、積極的に運動したいですね。

引用元:http://akanbou.com/topics/topics/023.html

卵子の質を高める方法はない?

よく「卵子の質を高めるにはどうしたらいいですか?」という質問を見かけます。不妊治療をされている方なら誰でも、卵子を若返らせたいと感じると思います(私は18歳ぐらいに戻りたいです 笑)。

しかし、どの専門書を読んでも、卵子の質を高める方法などありません。まあ、専門書に書かれてあるぐらいなら治療法は確立されている可能性が高いですから、不妊治療専門病院で積極的に行われると思うのですが…

やはり、現時点では、卵子の質を高める方法は存在しないということになります。

たまにネットなどで「この方法を試せば、卵子の質が上がります」なんて書かれている記事がありますが、そんな方法があれば、とっくに医療機関で実施されているはずです。つまり、治療法が確立されてはいないので、その方法を試して効く人もあれば、効かない人もあるということです。

「卵子のアンチエイジング」と称して販売されている、様々な商品も同様です。

お肌のケアも同じですよね。努力によって、ある程度は若さを保つことは出来ると思いますが、若返らせることは不可能です。

卵子も同じで、いかにして質を上げるか?ではなく、いかにして今の状態を保てるか?に着目すべきだと思います。

努力しないよりは努力する方が、効果はあると思います。

女性の年齢と卵子の老化は関係がある

残念ながら、卵子は年齢とともに老化します。これはもう、不妊関係をされている方なら常識中の常識です。

卵子の状態がいいことを「卵子の質がいい」と言います。質がいいとは、染色体異常がなく、妊娠する力のある卵子のことです。まだ詳しい事はよく分かっていませんが、染色体異常がある卵子も、精子とうまく出会い、着床すれば妊娠は成立するようです(着床する前に、分裂の段階でうまく分裂できず消えてしまうことが多いそうですが)。

女性の年齢が高いと妊娠率が低くなってきたり、流産率が下がってしまうのはそこに原因があると言われています。勿論、精子側の問題や着床の環境もあるのでしょうが、卵子の質はダイレクトに妊娠率に反映されるようです。

実際に、抗ミューラー管ホルモン値(卵巣の中に大体どれくらいの卵子が残っているのかを知る事が出来る検査です)が低ければ低い程、体外受精での妊娠率も低い事が明らかになっています。まあ、この抗ミューラー管ホルモン値は、年齢が若い方でも低い方もいらっしゃいますし、あくまでも卵子の数が分かるのであって、質までは分からないのですが…

しかし、卵子の老化が女性の年齢と関係あるのは、もう仕方のないことだと思います。生あるものはすべて老化するものですし、妊娠・出産は女性の体には結構なダメージがかかります。ですので、年齢の壁は、ある意味どうすることも出来ないと思います。

卵子は生まれた時から数が決まっている

卵子は生まれた時から数が決まっていて、年齢とともに減っていくのはご存知だと思います。

生まれたばかりの時の卵子のは約700万個です。そして思春期に入る頃には、約30万個にまで減っています。生理があるわけでもないのに何で?と不思議に思いますが(笑)そして卵子はどんどん数を減らしていき、37歳頃には約2万5千個にまで減るのです。これはあくまでも推定ですが…

女性は月経の開始から少し経った頃から、卵子の元になる「原始卵胞」が何十個も成長し始めます。「さあ、今回も排卵に向けて成長するよ、みんな!」って感じで成長していきます。でも、殆どの原始卵胞は、途中で消えてしまします。息絶えるというよりも、成長についていけなくなるんですね。そして排卵される「主席卵胞」はその中からたった1つだけなのです。

何だか勿体ない話ですが、人間の体はそうなっているから、もう仕方ないですよね。ちなみに、排卵誘発剤を使用すると、本来消えるはずだった卵胞も成長させることが出来るのです。作用の強い注射や、体外受精で行われるショート法やロング法によるフレアーアップ現象を利用すると、成長する卵胞はもっともっと増えます。でも、無理に成長させる訳ですから、卵巣は疲れてきますが…

まず、覚えておきたいのは「卵子の数は限りがある」ということなのです。

基本的な生活習慣はやはり大事

卵子の状態をキープする方法は、他にもあります。

まずは「きちんとした食生活」です。「妊娠と食事」のカテゴリーでも書かせて頂きましたが、バランスの良い食事をする、特にたんぱく質や鉄分などを意識して摂る、血糖値が急上昇する食べ方は避ける、と言った食べ方は、卵子にもいい影響を与えます。体に負担がかからない食べ方というのは、結果、卵子にも負担がかからないのです。

次は「睡眠」です。こちらも「妊娠と睡眠」のカテゴリーでも書かせて頂いております。メラトニンを味方にするのは、卵子の状態をキープするのにも多いに有効です。

卵子の状態は、基本的な生活習慣で良くも悪くもなります。それは何も、卵子だけに限ったことではなく、お肌の状態、髪の状態、ほかの体の状態を維持するのにも大切なことだと思います。

最近、ネットでは卵子の若返りの方法か記載された記事があります。しかし、若返りなんて…出来ないと思いませんか?こんな事を思うのは私だけですかね…

若返りを望むのは結構なんですが、本当に若返らせるとなると、今の医学では無理な事なんです。

精々「今の状態をキープする」ぐらいまでなのです。しかし、ずっとキープするのは、やはり無理な話なんです。

ネットの情報は鵜呑みにせず、地道に生活を整えた方が近道になるのです。