HCGの分泌量(目安)

妊娠が成立するとHCGが分泌され始めます。このHCGの分泌量は、初期の段階では個人差があり、例えば妊娠検査薬で、高温期9日目ぐらいからうっすら反応する方もいらっしゃいますし、生理予定日頃にやっとうっすら反応する方もいらっしゃいます。また、血中のHCGの量も初期は個人差があります。分泌量が多ければ安心ですが、少ないとやっぱり不安になりますよね。しかし、初期で少なくてもその後急激に増えることもあるそうなので、そこまで心配される必要はないかなと思います。

また、HCGは、骨盤内のどこかに受精卵が着床すれば分泌され始めますので、卵管内や卵巣などに着床してしまう「子宮外妊娠」の場合でもしっかり分泌されるのです。当然、妊娠検査薬にも反応します。

さて、血中HCGの量の目安ですが、これはあくまでも目安なので、体外受精などの妊娠判定には病院の目安に従われて下さいね。

まず単位はmlU/mlと表します。

妊娠2週目(だいたい排卵の時期)このころは妊娠は成立していません→0.2mlU/ml

妊娠3週目(だいたい着床の時期)→20~50mlU/ml

妊娠4週目(だいたい生理予定日の時期)→200mlU/ml

妊娠5週目→1000mlU/ml

です。後で書かせて頂きますが、妊娠検査薬で反応し始める量は、50mlU/mlです。フライング検査をされる時期は、妊娠3週目の時期なので、上記のように分泌量に差があります。ですので、検査薬に反応しなくても、とりあえずは生理予定日まで待たれた方がまだ確実かなと思います。

妊娠が成立すると、HCGが分泌され始める

妊娠が成立すると、HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という糖たんぱく質が分泌され始めます。これは、黄体ホルモン補充や、排卵誘発として使用されるHCG注射と同じものです。

このHCGは、妊娠が成立した後から日が経つにつれ、急速に分泌量が増えていきます。

妊娠検査薬はこのHCGを感知して、妊娠しているかどうか検査をするのです。なので、HCG注射をしていると、しばらくの間、妊娠検査薬に反応してしまうのはこの為です。

HCGの分泌量の基準は、実は病院などによってまちまちなんです。しかし、大きくは変わらないようです。

後は、妊娠検査薬では尿中のHCGの量を調べますが、体外受精の妊娠判定などでは、血中のHCGの量を調べます。血中のHCGの量は、尿中のHCGの量よりも数倍高いと言われています。また、尿は食べたものや水分の量、排尿の間隔などによって尿中のHCGの量は変化します。それに比べて、血中のHCGの量はそんなに値が変わることはありません。ですので、不確定な尿検査よりも、血中のHCGの量が重視されるのです。

まあとにかく、妊娠が成立するとHCGが分泌されるのは誰だって同じですから、生理予定日から1週間も経てば、妊娠が成立している場合、確実に検査薬に反応してきます。

妊娠検査薬が陽性なら、着床は出来ている

妊娠検査薬で陽性が出た場合も、妊娠が成立しています。というか、妊娠検査薬はいちばん確実なのです。

例えば「妊娠検査薬が陽性だったのに生理がきた。でも、量が少なくておかしいと思ったら妊娠していた」という話はよく聞きますよね。これは「着床出血」だった可能性があるのです。また、生理2日目と同じくらいの出血があっても、妊娠検査薬が陽性だったケースがあります。そのまま妊娠が継続する場合もありますし、残念ながら流産になってしまうケースもあるのです。

また、基礎体温に関しても同じです。たとえ基礎体温が下がっても、妊娠検査薬が陽性なら妊娠はしているという事です。

いずれの場合も、妊娠検査薬が陽性になると「妊娠は確定」ということになります。妊娠検査薬はたとえ反応が薄くても陽性と判断出来ます。

最近の妊娠検査薬は、感度がいいために、割と早い時期から妊娠検査薬を試す事が出来ます。取扱い説明書には「生理予定日から1週間後に検査してください」と書いてあるものが多いのですが、排卵日がある程度分かれば、だいたい高温期12日目ぐらいでうっすら陽性が出ることも少なくないようです。ただ、やはり人によっては反応に違いはあるので、早くても生理予定日から2~3日過ぎてから試された方がいいかと思います。

高温期が17日以上続く

基礎体温を測っていれば、妊娠しているかが分かるようになります。

ご存知の通り、高温期は通常14日ぐらい続きます。長かったり短かったりする周期もありますので、±14日とも表されますね。いちばん長く続いたとして、16日。これを過ぎて17日目も高温層だった場合、妊娠の可能性が考えられるのです。

そうじゃなくても、普段は高温期が12日ぐらいしかないのに、16日目に突入した…なんて方も、妊娠を期待してしまいますよね。ですから、基礎体温を測ることは、それなりに大切なんです。自分の体のリズムを知ることが出来ますからね。

ただ、不妊治療中で、黄体ホルモンを補充されている場合、高温期が続くことがあります。デュファストンやルトラール、プロペラなどの内服薬やHCG注射などです。

特にルトラールやHCGは比較的作用が強いため、高温期の体温が上がったり、高温期が長引く場合があるようです。黄体ホルモン治療をされている方は、高温期が少し長く続いても、黄体ホルモン補充をされている以上黄体が長生きするので、過度に期待されない方がいいのかも知れません。

また、「妊娠すると基礎体温が2段上がりになる場合がある」と噂されていますが、これはあくまでも噂です。2段上がりになっても、妊娠していないケースは当然あります(私が2周期、2段あがりになって2回とも妊娠していませんでした)。

まずは「生理が来ない」こと

妊娠が成立した時に一番大切な症状というか、体への顕著な現れ方は「生理が来ないこと」です。

いつも周期がほぼ乱れることなく生理が来ている方は、生理が少しでも遅れると期待してしまいますよね。私の通っていた不妊治療の病院でも、「生理予定日より5日過ぎても生理がこないようなら、妊娠検査薬を使用してみて下さい」と言われていました。まあ、遅れた事はなかったんですがね(*´Д`)

体に現れる症状も大切なんですが、一番決定的なのはやはり、生理がこないことだと思います。生理がきたらもう妊娠はしていないということですからね。昔の人は、生理が遅れていて体調の変化を感じ、そこではじめて、自分が妊娠していると気づいたそうです。今みたいに、検査薬なんてありませんからね。

生理は、ホルモンバランスが崩れると簡単に遅れてしまいます。排卵が遅れると生理も当然遅れますし、黄体機能が終わって黄体が消滅したあとでも、ホルモンバランスの関係で生理が中々こない状態になったりもします。遅れにくい人でも、1週間ぐらい遅れる場合もあるそうです。しかし、赤ちゃん待ちの方で、生理が1週間以上遅れて、何だか体がだるく感じられたり、熱っぽかったり、やけに眠いなどのいつもと違う症状が出たら、期待していいのかも知れません。

妊娠の成立による体調の変化はすぐにあるのか?

妊娠が成立した時に、感じる変化というのはあるのでしょうか?体調の変化などはどうなのでしょうか?

私は二人目不妊で治療中ですが、一人目を妊娠した時に、下腹部に刺すような痛みが走ったのを覚えています。生理前の下腹部痛とは比べ物にならない程の痛みでした。絶対病気かと思い、婦人科を受診したところ妊娠が発覚したわけですが、その頃は確か、生理予定日頃でした。

という事は、着床が成立した時点で、何らかの症状が現れてもおかしくはないわけです。

よく現れる症状としては、「下腹部がチクチクする痛み」「何だか気持ち悪い」「体がだるい」「体が熱い」などがあげられると思います。しかし、これは人によって当然違います。症状が全くない場合もありますし、もしかしたら腰痛とかがあるかも知れません。

ですので、他人の妊娠の初期症状は、全くあてにならないと言ってもいいでしょう。自分には当てはまらないわけですから…参考程度に考えられるのが良いと思います。

よくよく考えてみると、体調の変化だけで妊娠が分かったら検査薬はいらなくなるんですよね…何だか冷たい言い方になりますが…確かに、体の変化は大切です。しかし、敏感になり過ぎるのもどうかと思うのです。

「着床しかかった」というのを調べる方法はあるのか?

「妊娠の成立」とは、いつからを指すのでしょうか?

着床が始まった頃?それとも着床が無事に終わった頃?一般的に、後者の着床が終わった頃が、妊娠の成立と言えると思います。

体内のことなのでまだよく分かっていませんが、着床の途中で、着床が上手くいかず終わってしまうケースもあると思います。着床が始まった時点で、全ての受精卵が着床出来ると、断言は出来ないと思います。

受精卵が、子宮内膜にしっかりと根を張ることが出来て始めて、妊娠できたと言えるのです。

妊娠を待ち望む女性や不妊治療をしている方にとっては、受精卵が着床までいけたのか、非常に気になるところがあると思います。私もそうです。

しかし、残念ながら、今の医学ではそれを確かめる方法はありません。「着床しかかった」という確かな証拠は、どこにもないと言っていいと思います。なにしろ、体の中までは見る事が出来ないのですから…

ただ、着床時期に毎日血液検査をして、妊娠した時に分泌されるHCGの値を調べ続けたら、もしかしたら「着床しかかった」ことは分かると思いますが…しかし、これも確かではないので、非生産的な方法でしょう。どこの病院でも行われていません。

受精から着床までは、ただひたすら「待つ」しかないと思います。

受精から着床までは、奇跡の連続

妊娠が成立するまでは、奇跡の連続ですよね。まず、月に1回、女性は排卵をします。そして、排卵された卵子が、卵管采に取り込まれ卵管内に入り、精子の到着を待ちます。

一方、精子は何億という数の中から、元気のいい精子だけが生き残ります。精子にとっては、サバイバルレースの連続となります。

まず頸管粘液。ここでほとんどの精子が死んでしまいます。排卵日近くで、いくら子宮に進入しやすい状態になっているとはいえ、それでも生き残れるのは僅かしかいないのです。

次に、子宮からの攻撃です。女性の体にとって、精子は異物ですので、排除しようとする力が働き、ここでも精子は死んでしまうのです。そして、卵管まで辿り着き、卵子と巡り合うことが出来ると、最後の難関である受精が始まります。そして、最初に到達した精子が受精出来るのです。

受精卵は、急速に細胞分裂を繰り返します。この過程で、細胞分裂が上手くいかないと、途中で消えてしまったりします。そして最後の難関は着床です。子宮が「今から着床していいよ」と信号を出すと、受精卵はその辺の子宮内膜に根を張り始めます。何日かかけて根を張り、成功すると妊娠の成立となります。

受精から着床までは、運も絡んでいると言っていいと思います。