体外受精のガイドライン

割と前までは、胚移植は3個まで移植する事が認められていました。複数移植する事により、その分妊娠率が上がると考えられていたのでしょうか。

しかし、2008年に発表された体外受精における胚移植の新ガイドラインは「女性の年齢が35歳未満であれば1回の移植に戻す胚は1個、35歳までは2個までとする。例外として、35歳未満でも2回の移植で妊娠に至らなければ、3回目以降は2個までとする」となったのです。

更に、凍結胚盤胞に関しては、もっと厳しかったと思います(曖昧ですみません)。

これは、体外受精による多胎妊娠を防ぐ為です。不妊症に悩む方にとっては双子でも三つ子でもいいと思っていらっしゃる方が多いとおもいます(私もその一人です)。

ただ、多胎児が出来る様に胚を移植するのは違う様な気がします。結果的に多胎児であったなら話は別ですが。

双子、三つ子は思うより妊娠、出産のリスクが高いんですよ。一人よりも多胎の妊娠のリスクは10倍以上に跳ね上がるんです。流早産の確率も高まりますし、妊娠高血圧症候群にもなりやすくなります。そして間違いなく、妊娠7か月頃には管理入院しないといけないんです。妊娠中の制限が半端ないです。

このガイドラインは、ある側面から見ると産婦人科医の減少や激務等を考えたものでもあるんですが、一番はやはり今からママになる私達の為に作られたガイドラインであると思います。

移植のベストタイミング

せっかく受精し培養した受精卵も、移植で成功しなければ意味がなくなってしまいます。

体外受精で結果を出している病院では、卵巣や子宮の状態にもよりますが、受精卵を一旦凍結させる所が多い印象を受けます。

「え?新鮮な胚の方が妊娠しやすいんじゃないの?」と思いましたが、これには大きな訳がある様です。

ショートやロングといった強い刺激法で採卵した周期は、体がいわば「採卵周期」になっているみたいです。まあ、状態があまり良くないという事ですかね。そこに移植しても、着床するパワーがないと聞きました。

これは友人談なので真偽の程は定かではないんですが、色々調べてみると、確かに凍結胚の方が妊娠率はアップしています。

これは凍結するから妊娠率がアップするんではなくて、体が自然の状態に戻り、刺激のダメージから回復する為だと言われています。

ある病院では、新鮮受精卵を刺激法で採卵したその周期に移植した際と、凍結胚盤胞を移植した際とでは、妊娠率が有意にアップしたと報告しました。前者は25~30%ぐらい、後者は約半数だったという事です。その陰には、培養士の技術も欠かせないんですが、それにしても明らかな違いですよね

勿論、初期受精卵その周期移植で妊娠した方もたくさんおられるんですが、やはり確率の高い方を選択したいというのが本音です。

 

胚盤胞まで育つには…

最近では、4分割、8分割のいわゆる初期の段階の受精卵を移植するよりも、100~200細胞まで育った「胚盤胞」の移植の方が妊娠率が高くなる事が分かっています。

以前は胚盤胞まで育てる技術があまり開発されていなく、初期の段階の受精卵を戻す事が殆どだった様です。しかし、妊娠のメカニズムでは、受精後、7日目ぐらいから着床しだす為、自然と体外では時間的にずれがあったのです。この時間のずれが体外受精の妊娠率の低さの原因だと言われていました。その様な理由から、胚盤胞移植の技術が開発され続けてきたのです

移植の技術というよりも、培養の技術と言った方が正しいですね。

培養液の開発により、胚盤胞まで育てる事が出来る様になった様です。

しかし、これも病院によって様々で、最初は初期の受精卵を戻して効果がなければ胚盤胞を移植するとか、最初から胚盤胞を移植する病院とかあるみたいです。

胚盤胞まで育つのは、いわば超優秀な受精卵らしく、育たない受精卵との割合は五分五分みたいです。ここで、培養の技術の差が出るんです。

まあ、結果的には精子と卵子の力がものを言うとは思うんですが、せっかく大金を払って体外受精をするのですから、確率の高い方がいいですよね。

 

参考文献「妊娠カウンセリング」 放生 勲 著

 

自然周期の採卵

最近、体に負担の少ない自然周期の採卵を実施する病院が増えてきていますよね。

誘発剤や排卵抑制剤を一切使用せず(効き目がマイルドな内服薬や、HCGぐらいは打つかも知れませんが)、自然に育った卵子を採卵する方法です。

これは、刺激法の負担が大きい方に向いていると言えます。

最初から選択する場合もある様ですね。

これは、体の負担が少ない変わりに、何回か採卵しなくてはならないケースが多いみたいです。1回では中々受精に至らなかったり、胚盤胞まで育たないケースが多いからです。

でも薬の副作用の心配もないので体への負担は全然違いますよね。

ただ、これは病院によって実施している所としていない所がある様です。

自然な採卵は、スケジュール通りにいかない場合があるので、病院側としては刺激法がやりやすいと思います。

でも、刺激してたくさんの卵胞が出来ても質が悪かったら何の意味もない。痛い思いや、時間を削って注射を打ったり卵胞チェックに行ったりしてるのに…

実際、10個ぐらい採卵出来ても受精に至ったのは2~3個とかいう話はよく聞きますよね。

ですから、自然な形で卵を育て、採卵し運良く胚盤胞まで育ったたら移植する…というやり方の方が当然負担は軽くなりますよね。時間は少しかかるかも知れませんが…

それにこれは病院の技術も大いに関係あると思います。刺激は、まあ確実と言えば確実なんですが、自然周期だと入念な卵胞チェックや採卵、移植の技術、胚盤胞まで育てられる技術が必要です。

体外受精の選択が多い病院は、実績も多いと思います。

 

採卵をやめておいた方がいい周期って?②

採卵を見送った方がいいと思われる周期はまだあるみたいです。

結構シビアなんですね…もっとも、この考え方も病院によって違うのだとおもいますが。

採卵をやめておいた方がいい状態の3つ目は、遺残卵胞が見られる場合です。

遺残卵胞とは、前の周期で上手く排卵出来なかった卵胞の事で、受精能力はもはやありません。

よく、排卵誘発剤を多用した後にみられる現象です(私も残っていた事があります)。

遺残卵胞があると、今回の周期での、卵胞の成長の妨げになったり、排卵が上手く出来なくなったりします。まあ、暫くすると消えるんですけどね。

なるほど、遺残卵胞がある場合はやめておいた方がいいですよね。私にも分かります(笑)

最後に、生理時のエコーで見える小さい卵胞の大きさにばらつきがある場合です。

この卵胞達は、刺激すると一斉に成長を始めるのだそうです。そこで、1つでも大きい卵胞があると、それに合わせて採卵しなくてはならず、他の卵胞が小さいままの採卵となってしまうのです。

これも採卵出来る数を減らしてしまう事になりますね。

でも、書いてて思ったのですが…ここまで手厚くエコーや血液検査でチェックして頂けるものなんでしょうか?

うちのクリニックの体外受精のDVDを観る限りでは、ここまで詳しく検査するとは思えなかったのですが(>_<)

もう少し詳しく医師聞いてみないといけないですね。

参考URL:ameblo.jp/kazutom/entry-11010159680.html

採卵をやめた方がいい周期って?①

体外受精に向けての採卵は、この周期と決めたらいつでも出来るものだと思っていました。

ところが、調べていくとそうでもない様です。血液検査やエコーの結果によっては、採卵を取りやめた方がいいという周期があるそうです。

採卵する前は入念な検査をするのです。

まずは、生理中の採決で、ホルモンバランスが崩れている場合です。

卵胞刺激ホルモン(FSH)が高いと良い卵が採れない事が多いみたいです。

また、E2が高い場合も同様です。

しかし、ホルモンは毎月変動する為、次の周期までに体調を整えれば改善する場合もあるのでそんなに心配はいらないそうです。

次に、生理中のエコーで見える、その周期に育つ小さな卵胞が見えない時です。

卵巣刺激を行うと、大体そこで見えた分だけ卵胞が発育するそうです。つまり、生理中に小さな卵胞が見えない場合は、いくら卵巣刺激しても効果がないという事になるので採卵は見送った方が賢明です。

原因はよく分かっていない様ですが、前の周期の状態にかなり左右される様ですね。また、刺激で採卵を行っている場合、体の中に薬が残るそうです。医師により違いますが、大体3か月ぐらい残ってしまうんだそうです。

刺激法で採卵を行う場合、連続では行わないと聞きましたが、なるほど、そういう理由もあったんですね!

体外受精:アンタゴニスト法

アンタゴニスト法は、登場したばかりの新しい方法です。最近はこの方法をする病院も増えたみたいです。

ロング法ショート法では、排卵抑制を早目にしますが、アンタゴニスト法は卵胞が排卵する可能性のある大きさになったのを確認してから排卵抑制(GnRH剤)を投与します。卵胞刺激はショート法やロング法と同じでFSHやFMGでするのが多い為、排卵抑制する前に排卵してしまう可能性があります。 「体外受精:アンタゴニスト法」の続きを読む…

体外受精:ロング法

体外受精のロング法とは、採卵する前周期の高温期半ば頃から排卵抑制効果のある、GnRHアゴニストを毎日注射し、排卵を抑えておいて、月経開始3日目ぐらいからHMGを毎日投与、卵胞が17~18mmぐらいになったらHCGを投与して卵子の成熟を促し、HCGから約36時間後に採卵します。

で、受精卵を移植して妊娠判定をしておしまいです。 「体外受精:ロング法」の続きを読む…

体外受精の種類

※私はまだ体外受精の経験がありませんが、視野に入れている段階です。ですので、知人の体験等を交えながら、勉強させて頂く意味で書き込みをします。

体外受精について色々調べていると、実に様々な方法があるんだなと思います。

ラング法、ショート法、アンタゴニスト法、後はギフト法やジフト法、シート法なんてやり方もあります。

更に、最近では排卵誘発を軽めか全くしない自然周期で卵子を育て、何回か採卵し移植するという方法も取られている様ですね。

体外受精をエントリーしたら、まずはどの方法が自分に適しているか医師とよくよく相談して決めます。

一般的に30~35歳のAMH(抗ミューラー管ホルモン=卵巣年齢の若さ)の値が高い方には、複数の卵子が出来やすいロング法、年齢が高く、また若くてもAMHの値が低い方にはショート法、月経開始3日目ぐらいからFSHやHMGを投与し卵胞を育て、ある程度発育してきたらGnRHアンタゴニストを投与し排卵してしまわない様にするアンタゴニスト法があります。

うーん、読んでいてもたくさんありますね。果たして自分に合う治療法って見付かるんでしょうか…

刺激が強い方がいいのか、それとも自然周期で育てる方がいいのかはやってみないと分からない部分もありそうですね(*´Д`)