赤ちゃんを授かるということ

これまで長々と、不妊の事について書かせて頂いてきました。

不妊治療は比較的新しい分野の医療です。ですので、まだまだ研究の余地はあると思います。また、新しい分野であるにも関わらず、その医療の発展は目覚ましいものがあります。これは、とある病院の体外受精教室に参加させて頂いた時に、先生も仰っていました。

それだけ、不妊に悩まれる方が多いということです。また、社会現象になりつつあるという事だと思います。 「赤ちゃんを授かるということ」の続きを読む…

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まずは「生理が来ない」こと

妊娠が成立した時に一番大切な症状というか、体への顕著な現れ方は「生理が来ないこと」です。

いつも周期がほぼ乱れることなく生理が来ている方は、生理が少しでも遅れると期待してしまいますよね。私の通っていた不妊治療の病院でも、「生理予定日より5日過ぎても生理がこないようなら、妊娠検査薬を使用してみて下さい」と言われていました。まあ、遅れた事はなかったんですがね(*´Д`)

体に現れる症状も大切なんですが、一番決定的なのはやはり、生理がこないことだと思います。生理がきたらもう妊娠はしていないということですからね。昔の人は、生理が遅れていて体調の変化を感じ、そこではじめて、自分が妊娠していると気づいたそうです。今みたいに、検査薬なんてありませんからね。

生理は、ホルモンバランスが崩れると簡単に遅れてしまいます。排卵が遅れると生理も当然遅れますし、黄体機能が終わって黄体が消滅したあとでも、ホルモンバランスの関係で生理が中々こない状態になったりもします。遅れにくい人でも、1週間ぐらい遅れる場合もあるそうです。しかし、赤ちゃん待ちの方で、生理が1週間以上遅れて、何だか体がだるく感じられたり、熱っぽかったり、やけに眠いなどのいつもと違う症状が出たら、期待していいのかも知れません。

体外受精:アンタゴニスト法

アンタゴニスト法は、登場したばかりの新しい方法です。最近はこの方法をする病院も増えたみたいです。

ロング法ショート法では、排卵抑制を早目にしますが、アンタゴニスト法は卵胞が排卵する可能性のある大きさになったのを確認してから排卵抑制(GnRH剤)を投与します。卵胞刺激はショート法やロング法と同じでFSHやFMGでするのが多い為、排卵抑制する前に排卵してしまう可能性があります。 「体外受精:アンタゴニスト法」の続きを読む…

不妊の原因が分からない「原因不明」

不妊症の約3割が「原因不明」と言われています。

3割って結構多いですよね。

原因が分からないというよりは、血液検査やホルモン検査等で分からない事だと思います。

例えば最近よく言われる「ピックアップ障害」。排卵した卵子を、采卵管という器官が取り込み卵管へ送り届けるのですが、この采卵管の働きが上手く機能しないと卵子が取り込まれない為、精子と出会えなくなり不妊の原因になります。

また、卵子の外側の組織が生まれつき固く、精子の力ではどうする事も出来ない「受精障害」。

その他にも、主に体外受精の方が対象になるようですが、何らかの理由で着床が上手くいかない「着床障害」。

今出てくるものといえばこれだけなんですが…きっと他にもあるんでしょう。

いずれも血液検査や子宮卵管造影では分からず、未知の領域なのかも知れません。

ただ、ピックアップ障害は腹腔鏡手術によって解決する事があると聞きます。采卵管の周りに癒着があったりする場合ですね。癒着を切る事により、機能が回復する可能性があるとの事ですが、必ずしもそうではないみたいです。

上記の様な病態は、体外受精をする事によって初めて判明します。

特に受精障害は卵子に精子を振りかけても受精しないので、分かるみたいですね。

 

不妊症の原因の半分は男性側に

タイトル通りなんですが、本当に半々みたいなんです。

男性の精子が世界的に減少しているのは前に書かせて頂きましたが、ちょっと具体的に検証してみます。

1999年のWHOの基準は

精液量→2ml以上、精子濃度→2000万/ml、運動率→40%以上、正常精子→4%以上

でした。

ところが、2010年に新たに出された基準は

精液量→1.5ml以上、精子濃度→1500/ml、運動率→40%以上、正常精子4%以上

となりました。

運動率や奇形率の問題はさておき、精子の量が少なくなっているという現状が分かります。

個人的には、こんな事をしても妊娠率には何も影響しないのになと思いますが。

少なくなっているから、妊娠出来るぎりぎりの数値を出したって事なのでしょうか。

私の様に厳しい意見の方はたくさんいると思いますが、やはり量だけでは妊娠できないんです。

運動率、特に真っ直ぐ進む直進運動率の方が重要視される病院が多いみたいですね。

なので精子所見は総合的に判断されるのが普通です。

更にWHOの基準では低いので、病院によって基準を定めている様ですね。

でも、基準はあくまでも基準。自然妊娠は不可能かといえば答えはNOです。

よく顕微授精しかない精子所見で、自然妊娠したご夫婦がおられるのを聞きますよね。私のママ友がそうです。

そして精子の状態は変わります。ちょっとやそっと数が少なくても運動率が微妙でも、調子のいい時等は別人の所見になったりするんです。

うちの場合がそうですから(笑)

無精子症等を除き、最低3回は精液検査をして判断された方がいいかも知れませんね。

 

 

子宮筋腫って不妊の原因になるの?

不妊治療を始めてから、子宮筋腫が見付かった方も多いと思います。

子宮筋腫は子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍で、3割前後の女性に見られるそうです。

未だに「筋腫がある人は妊娠しにくいんだよねぇ」と言っている方がいますが、大きな誤解です。

確かに子宮腔内に出来た筋腫は着床の邪魔になる事があり、手術で取る方がベターです。

でも、子宮の外側にある筋腫は妊娠率には殆ど影響しないのですよ。

私の友達は子宮の外側に3cm程の子宮筋腫が3つあり、妊娠しにくいだの流産しやすいだの散々言われたそうです。

しかし、その友達は5回妊娠しています。

内3回は流産してしまったのですが、検査の結果血液が固まりやすいのが流産の原因だったのです。

現在は血液の流れを良くする薬を飲み、妊娠中です。

筋腫を取り除く腹腔鏡手術は1週間ぐらいの入院は必要みたいですし、何より手術後は暫く避妊しないといけないんです。

そんな時間はない!という方は普通に妊娠を目指せばいいですし、せっかくだから綺麗に取り除きたいという方は手術をすればいいと思います。

腹腔鏡手術は、他に癒着が発見された場合も取り除いてもらえますしね。

それぞれのメリット、デメリットを考えて決めればいいと思います。

 

抗精子抗体について

不妊の原因の一つに抗精子抗体があります。

通常、女性の体は精子に対しては抗体を作りませんが、まれに抗体を作ってしまう場合があります。精子を異物と判断して免疫力を作ろうとするんですね。

精子側は抗体を作られると、生き残るのが困難になります。精子に抗体が結合してしまい、身動きが取れなくなってしまうんです。

その為に、精子は子宮→卵管まで辿り着けずにそのまま息絶えてしまい、これが不妊の原因になります。

不妊症の女性の約1~2%の割り合いだそうです。

何だか絶対自然妊娠出来なさそう…と感じられるかも知れませんが、そうでもないみたいなんです。

抗体の強さは日によって、体調によって変動するものなんです。血液検査と一緒ですね。なので、抗体が強くない場合はタイミング法で様子を見る場合もあります。実際に、抗精子抗体を持っておられて妊娠された方がいらっしゃいますよね。

ただ、頻繁に夫婦生活をすると、精子に対しての抗体がどんどん強くなってしまう事があるので排卵日以外は避妊をする事が勧められます。

しかしながら、殆どの不妊治療現場では抗精子抗体が判明した場合、体外受精を勧める事が多い様です。

一日も早く妊娠を望むご夫婦には、タイミング法で様子を見る時間があればいいのですが、やはり時間的なロスは多いと思います。

抗体の強弱にもよりますが、暫くタイミングや人工授精で様子を見て妊娠しなければ早目に体外に進まれる事が良いと思います。

 

 

黄体機能不全とは?

基礎体温の高温期が短い、高温期の途中で体温が低温期並みに下がる、低温期と高温期の差が0.3°未満だと、黄体機能不全が疑われます。

高温期が短いと書きましたが、8日未満だったり10日未満だったり、中には12日ないといけないという医師もおられます。

うーん…着床の日数の事とか考えると10日未満ぐらいが妥当なんですかね?

低温期と高温期の差も色々言われていますが、0.3°の差は欲しい感じですよね。

でもですね、基礎体温だけでは黄体機能不全の診断は分からないんですよ。

私がその例です(笑)

高温期は12日、低温期と高温期の差は0.3~0.5°以上はあり、医師にも「綺麗なグラフだね~。でも一応黄体ホルモン検査しとこうか」と言われ、何の心配もなく受けました。

高温期一週間目ぐらいに血中のプロゲステロン値を検査するのですが…最低でも10は欲しい数値が7.8だったのです!

もうびっくり&ショックでしたね。

もう目安も何もあったもんじゃありません(笑)

逆に「この基礎体温のグラフ、絶対黄体機能不全じゃない?」と思われる方が、黄体ホルモン値20とかだったりした事もあるんですよ。

これは私の不妊の友達の事です。

なので、基礎体温が多少黄体機能不全を疑うものでも、血液検査をしなければ分からないのです。

むやみに心配する必要はありません☆

厄介な卵管障害

不妊の原因の一つに卵管の問題があります。

女性の不妊の原因の約3~5割を占めていると言われている様です。

私の友達にも、卵管の片側が完全に詰まっているとか、通りが悪いとか言われている方がいます。

どうして詰まっちゃうの?って事なんですが、やはり過去にクラミジアを患っていた方が多いですね。

クラミジアって感染しても自覚症状がほとんどないので分かりにくいんですよ。それでいて、炎症が膣から子宮、卵管にも広がりやすいので厄介なのです。

抗菌剤を服用して治療するのですが、ダメージが残ることがあってそれが不妊の原因となるんです。

他にも、子宮内膜症によって内膜組織が卵管に増殖してしまい卵管が詰まってしまう事があります。これも大きな原因です。

卵管は妊娠において、非常に重要な場所です。

精子や卵子が通る「道」でもあり、受精卵を運ぶ「道」でもあります。また、受精卵が分割する場所でもあるので、受精卵を育てる役目もあるのだそうです。

そう考えると本当に大切な場所なんですね。

ただ、たとえ片側の卵管が詰まってしまっていても、妊娠は勿論可能です。

私の友達は、子宮外妊娠によって右の卵管を切除しました。不妊治療をしていて、右の卵巣に主席卵胞がありました。医師から「一応タイミング取ってみて」と言われ取りましたが、何とその周期に妊娠が判明したのです。

左側の采卵管(排卵した卵子をキャッチする器官)がグーンと伸びてキャッチしたのでしょうね。

まさに神秘です。

 

高プロラクチン血症について

排卵障害の一つに、高プロラクチン血症があります。

プロラクチンは、乳汁分泌ホルモンとも呼ばれていて、出産後に母乳が分泌される為に出るホルモンです。

しかし、産後でない時にも分泌される事があり、これが高プロラクチン血症です。

自覚症状として、月経不順、無月経、乳汁の分泌、胸の張りがありますが、ほとんどの場合、月経不順や無月経になります。

母乳育児の方は、生理再開に時間がかかりますが、これは上記の様な状態になり、排卵が抑制される為生理が起こらないのです。

血液検査では、血中のプロラクチン値が高く出ます。

ただ、プロラクチン値は一般的に昼よりも夜の方が多く分泌される為、不妊治療の現場ではTRFテストを行い、負荷をかけてプロラクチン値を調べます。負荷後に反応した場合、潜在性高プロラクチン血症が疑われます。

原因は、強いストレス、ピルや胃潰瘍、精神安定剤、血圧を下げる薬等の長期服用が主です。

ただ、上記の薬を服用しているからといって、必ず高プロになるとは限りません。

私は精神安定剤を10年以上服用していますが、高プロでも潜在高プロでもありませんでした。

高プロの方も結構多いのです。私は不妊治療している病院の方と話したり、ネットで話したりしていますが約15人中5人の方が高プロなのです。

意外と多い症状なんですよね。