多嚢胞卵巣症候群の方は意外と多い

排卵障害の中でも圧倒的に多い症状の一つが「多嚢胞卵巣症候群」です。

卵胞が卵巣の中で上手く成熟出来ず、卵巣の中にたくさんの小さな卵胞が残っている症状です。超音波で見ると、卵巣の中にネックレスの様な感じで排卵出来ない卵胞が残っています。これを「ネックレスサイン」と言われています。

自覚症状としては、月経不順、肥満気味、多毛、にきび、月経過多等です。

特に月経周期が長い方が多いです。

また、黄体化ホルモンや男性ホルモンが過剰に分泌される事で卵巣の外側の膜が厚くなってしまい、さらに排卵しにくくなってしまいます。

血液検査でも黄体化ホルモン値(LH)が卵胞成熟ホルモン値(FSH)より多く出ます。また、テストステロンという男性ホルモン値も高めに出る事が多い様です。

原因は様々言われていますが、よく言われるのがLHとFSHのバランスの乱れによるものです。

ざっくり言うと、ホルモンバランスの乱れです。

最近では、膵臓から分泌されるホルモン、インシュリンの分泌量が多いと多嚢胞になりやすい、または多嚢胞の原因と考えられている様です。

多嚢胞卵巣症候群は排卵しない訳ではないのです。

排卵してしまった後は、多嚢胞でない方と全く一緒で何の問題もない場合もあります。

病気ではありませんが症状がある「病態」なので、不妊治療では誘発剤等でホルモンバランスを整える処置がとられます。

 

 

 

不妊は病気?

不妊症の原因は様々あると書きましたが、そもそも不妊症って病気なんでしょうか?

私はずっと疑問に思っていたんです。私の不妊の原因は黄体機能不全なんですが、「黄体ホルモンが足りないだけで病気なのかな?」と不思議でした。

だって多少高温期が短いだけで、日常生活には何の問題もないんです。

色々調べた結果、「病気ではないが、妊娠するには多少不利な症状」という答えに辿り着きました。

確かに生活するには全然問題ないです。でも、妊娠するという目標から見た場合、立派な症状です。黄体ホルモンが足りないという事は着床しにくく、また着床したとしても流産の可能性が少し高くなるのです。

しかし、妊娠という観点をはずした場合、黄体ホルモンは正直どうでもいいのです(言い方が少し乱暴ですが…)。

不妊症の他の症状でも多くがそうなのです。

多嚢胞卵巣症候群で排卵が上手くいかないのであっても、両方の卵管が詰まってしまっていたとしても、妊娠を考えないのなら何の問題もないんです。

従って、不妊症は病気ではないと言えます。

病気と思ってしまう事は意外に危険な事だと思います。必要以上に体調を心配してしまったり、少しでも症状が出れば過剰に反応してしまったりと無意識に敏感になってしまいます。

ただ、子宮内膜症等、日常生活に影響がある場合は病気だと解釈していいと思います。

子宮内膜症は、激しい生理痛、性交痛が代表的な症状です。

痛み止めを服用される方が多いと思いますが、痛み止めが効かない程痛い方もいらっしゃいます。

その様な方は、積極的に治療をされた方がいいですよね。

 

不妊の原因は様々

不妊の原因は実に多岐に渡ります。

特に女性は妊娠、出産する役割がありますので、原因も男性より当然多くなります。

女性側の原因としては、主に
①上手く排卵されない排卵障害
②卵管に何らかの問題がある場合
③着床が上手くいかない着床障害
④抗精子抗体等の免疫系の問題
⑤原因不明
があげられます。

男性は女性より少なく
①造精機能障害
②精子通路の障害
③ED等の性機能障害
④その他
等ですかね。
他にも男性が自分の精子に対して免疫を作ってしまう、抗精子抗体もあります。

これは大きく分けた項目で、女性はこの中に5~10ぐらいの原因が入ります。

不妊の原因が実に多い事が分かります。

原因が1つだけという方は少なく、幾つかみられる事が多いです。

女性の治療は原因が多い分、負担がかかる事も多いのです。

しかし、男性の原因が少ないからと言って負担が少ないという訳ではないんです。

というのは、精子に効く特効薬がないからです。

薬で精子は増やせないし、運転率も上がらないのです。

精々、漢方やサプリで整えていくしかないのですが、それも人によって合う合わないがありますから、効くまで飲み続けるしかないんです。後は生活習慣を改善するとか…

なので、不妊治療をする時は男性も女性も、お互いを労り合いながら治療していきたいですね。

男性の意識の高さと不妊

精子の数が減少傾向にあるのをご存知ですか?

2010年に、WHOから新しい精子の基準が発表されました。

精子の状態は、総精子数、運動率、精液の量、1ml中に約どれぐらいの精子がいるか、奇形率等から判断します。また直進運動精子率なんて項目もあります。

その中でも、特に基準が緩んだなあと感じたのが、1ml中の精子数です。

1999年の時点では、2000万/mlだったのが、2010年の基準では1500/mlになったのです。

これはかなり少ないです。書籍等を見ると、自然妊娠する為に必要な精子の量は、4000万/mlというのが多いのです。

だからWHOの基準は、「この基準なら自然妊娠出来る最低の数値ですよ」と解釈した方が無難です。

勿論、この値より少なくても自然妊娠は可能といえば可能ですし、運転率の方が重要な部分はあるのですが。

要は、世界的に精子が減っている事実を男性がご存知なのかが問題なのです。

不妊治療をしていない方はあまり知らないでしょう。知っていてもあまり深刻に捉えておられないかも知れません。

ですが、これは大問題なのですよ。

世の男性がこの問題に真剣に向き合えば、不妊症がもっと良い意味で広まっていくと思います。

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女性の意識の高さと不妊

メディアで不妊症が広まるにつれて、女性の意識も少し変わってきたと思います。

私は結婚を期に退職しましたが、仕事をしている同僚が「早く結婚しないと、年齢的に子どもが出来る確率が低くなるから、婚活する!」と言っていました。

恐らくメディアの影響なのかなと思いますが、妊娠に対する意識が高いなと思いませんか?

子どもを望むのなら早いに超した事はないのです。

妊娠率は勿論、流産の心配や、出産してからの子育ての事もあります。

実は私は二人目不妊です。

子育てって凄く体力使うのです。それに産後もしんどくて…

そんな話を同僚にもすると、「やっぱりね、早く結婚しよ!」と言っていました。

女性の意識が高まってきているのかなと思います。

そういう私も、結婚した友達に促されて早く結婚したくなり張り切って婚活したんですが(笑)

更に最近は、スマホの普及により色々なアプリがダウンロード出来ますよね。

その中に、基礎体温ツールや生理周期のツール等、女性の体についてのアプリもあります。

基礎体温を付ける事により、自分の体のバイオリズムを知る事が出来ますからね。

女性の妊娠に対する意識の高さが、不妊症について考えるきっかけになるのかも知れません。

忙しい毎日でも、少しでも自分の体の調子に目を向けて頂けたらいいですね。

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皆が不妊について考えている!?

恐らくですが、一昔前は子どもが中々出来ない事は、周りから見ると恥ずかしい事だったと思います。

だから不妊症なんて言葉も定着しなかったと思うのです。

私には60代の叔母がいますが、「子どもが中々出来なくて、誰にも相談出来なかったのよ。病院に行っても出来なくて、本当に辛かったのよ。」と話してくれた事があります。

その話はおよそ35年前。日本でやっと超音波による検診が導入された頃ですから、赤ちゃんの様子を見るのが精一杯で、現在の様に卵胞チェックをする病院は少なかったのかなと思います。

今の様に、どこかに相談出来る機関も少なく、本当に辛かったと思います。

一方で…以前、近所に住む60代のおばちゃんと子どもが中々出来ないと話している時に、「うちの息子は精子が少なくてね、体外受精で二人も授かったのよ。孫の面倒みるのも大変だわ。」と返ってきたのです。

近所のおばちゃんといっても、そこまで深いお付き合いはしていないのですが、そんな私相手に…

その言葉を聞いた時「不妊治療ってやっぱり皆が知ってるのかな」と思いました。そしてその壁のなさに少しびっくりしました。

不妊治療、不妊症を定着させているのは、メディアやネットの影響だけではなく、他ならぬ私たちなのかも知れませんね。

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漢方薬局や鍼灸院と不妊

不妊治療専門病院の増加と合わせて、不妊症に効能がある漢方薬局や鍼灸院、整体治療院も増加傾向にある様です。

最近、不妊治療に疲れてしまい、漢方薬局や鍼灸院を探していますが、その数の多い事!

友人も何ヵ所か知っていて教えてもらったし、ネットで調べてみても近場でたくさんあります。

道を歩いていても、整体治療院の看板に「効能:腰痛、肩凝り、不妊症」と書いてあるんです。

一体どの様な治療をするのか興味がありますが…

病院の看板の話じゃないですが、町の漢方薬局にも同じ事が起きているのです。

以前までは主にアトピーに効く漢方薬局だったのが、ある日突然「不妊相談してます」なんてのぼりが立っているのを見ました。

「あれ?ここの薬局、不妊相談してたっけ…?」

と思い、軽く相談に乗って頂きました。

舌診等してくれて中々親切だったのですが、勧められた漢方は、ネットで販売されている漢方でした(笑)お断りさせて頂きましたが、体に合えば勿論効きます。

鍼灸院も正直ピンキリです。

自分に合わない所は本当に合わない、合うところはすご~く効いている感じがします。効いているというのは、基礎体温が上がったとか、周期が一定になってきたというレベルです。

「不妊に効く」という看板を掲げている場所が多いのは、結果的に不妊症を広く知ってもらえていると思います。

不妊治療専門病院の増加

不妊治療専門病院って多いですよね。

私は都市の郊外に住んでいるのですが、大都市に行くと有名な病院が5か所あります。

いずれも「不妊治療の病院の口コミ」では、全国でも上位に入っています。また、上位には入っていなくても不妊治療を掲げている病院は15か所は越えます。

また、私の自宅からでも車を30分も走らせれば、不妊治療の病院は6か所あるのです。

中には、以前は不妊治療をしていなかったクリニックの看板に、ある日突然「不妊治療」と新たな診療項目が書かれていたのを見付けた例もあります。

不妊症が広く知られる様になり、それに伴って病院も増えている感じがあります。

しかし、地方ではまだ不妊治療専門病院は少ないのです。

私の実家は田舎なのですが、病院は車で30分以上かかる場所に、一ヶ所しかないです。

最近は日本の不妊治療の安全性や技術の高さを評価されてか、海外からも治療を受けに来ている方もいらっしゃいます。

やはり都市部にある方が、その様な患者も来やすいかも知れませんが、地方にももっと病院を建てて欲しいなと感じます。

とにかく病院の数が増えるのは有り難いですよね。

「あっ、ここも不妊治療してるんだ」とクリニックの前を通る度に、不妊症が良い意味で認知されてきているなと感じます。

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不妊関係の特別番組

メディアでも、不妊関係の特別番組がよく放送される様になりましたね。

私は今30代ですが、一昔前まではそんな特番はめったにない、というかなかった様に思います。

内容としましては、卵子が女性の年齢と大きく関係しているという初歩的な知識のものから、女性の卵巣を取り出し、冷凍保存し、妊娠を望む時に移植した成功例等の画期的なものまで、幅広く放送されています。

卵子と、女性の年齢の関係が初歩的な知識と書きましたが、私の様な不妊に悩む者としては知っていて当然な知識ですけれど、不妊とは無縁の方、妊娠の事は考えていない方にとっては、「えっ、そうだったの?」と思われる内容なのですよ。

私の父がそんな感じでして、いわゆる団塊の世代なのですが「生理がある内は子どもなんていくらでも作れる」と、かなり能天気な事を言っていました。

この言葉も決して間違ってはいないのですが、やはり卵子の質は年齢と共に落ちてしまうのが一般的です。

意識してないと中々得られない情報ですから、テレビで不妊関係の番組が流れていると、「不妊で悩んでいる人の気持ちが少しは分かる様になるかな」とか、「これから妊娠を望む女性に知識を持つ機会になるといいな」と思うのです。

やはり、メディアの力は大きいです。
私としては、もっと特番を組んで頂きたいな~なんて思います。

不妊について、多くの方に知ってもらえますから!

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芸能人と不妊治療

不妊という言葉をよく聞く様になった要因の一つは、芸能人の不妊治療体験談の公表だと思います。

メディアの影響は色々な事に影響しますが、特に不妊治療等のデリケートな問題の公表は、同じ悩みを抱えている方たちにとっては勇気を頂いたり共感出来たりする、貴重な情報となります。

不妊治療中って、中々周りの人に話せなかったりしますものね。

公表の仕方は様々あり、ブログで公表されたり、本を出版されたり、テレビでいきなり公表されたり…

不妊症で悩んでいない方でも、「あの人、不妊なんだ」ぐらいは感じると思うのです。

色々な年代の方が「不妊」という言葉を知るかと思います。

皆さんがよく知る方では、ジャガー横田さんや、東尾理子さん、矢沢心さん等が不妊治療をされていましたよね。

東尾理子さんや矢沢心さんは本も出版されています。

私はお二方の本を読ませて頂いた事があるのですが、非常に共感する部分があり、不妊治療中の心の持ち方、切り替え方を参考にさせて頂いております。

最近では、森三中の大島さんが、不妊治療に専念すると発表しましたよね。

「えっ?不妊治療に専念?」と感じた方もいらっしゃると思いますが、規則正しい生活や、通院との兼ね合いを考えると、不妊治療に専念する方がいいのですよ。

そう言った意味でも、メディアでの公表は
多くの方が不妊について考える、大きなツールだと思います。

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