人工受精の妊娠率は1周期につき5~10%程です。タイミング法よりも確率が低いんですよね。
「人工授精は女性の頸管粘液をスルーしているのになんで?」と誰しも疑問がわくと思います。
1.人工授精はタイミングを合わせるのが難しい
人工受精の妊娠率が低い理由の一つはタイミングを合わせるのが難しい事です。
タイミングを合わせようと躍起になるあまり、卵胞が小さいままhcgを打つ事もあるんです(私の経験です)。これでは意味がないですよね”(-“”-)”」。入念に検査や卵胞チェックをして、人工受精予定日に条件が悪ければ取りやめるぐらいの判断もしてほしいものです。決行される事が多いですがね。
2.受精能力のある精子の寿命が短くなる
次は精子の寿命です。
人工受精では精子は必ず洗浄処理をします。精子には雑菌が入っている為、そのままだと炎症の原因になったりするからです。更に濃縮処理をして元気な精子だけを集めたりします。
この過程が精子にとっていいのでしょうか?読む限りではあんまり良くないなと思います。
まず体外に出た時点で精子は多少なりとも弱まります。体内で生きるものですからね。そして洗浄の為に試験管の中で振り回され、濃縮の為にまた泳がされ…精子にとってはかなり過酷ですよね。
実際に洗浄、濃縮処理後の精子の寿命は何もしない状態と比べて短くなると言われています。
色んな意見があって、2日程生きるという医師もいれば3~6時間しか生きられないという医師もいます。これはただ生きているだけでは意味がなく「受精能力のある精子」の事です。
12~24時間程という意見が多いですが、それでもタイミングを合わせる方としてはかなりシビアだと思います。
ですから、誘発剤を使用して多少無理にでもタイミングを合わせるのは仕方ない部分もあると感じます。