HMG注射は、クロミッドなどの内服薬で効果が出ない場合や、体外受精での刺激採卵にて使用される、排卵誘発効果のある注射です。
種類は大きく分けて2種類あり、LH(黄体形成ホルモン)が少量入っているものと、排卵誘発とLHが1体1の割合で入っているもの(ヒュメゴンとも呼ばれています)があります。
血液検査にて、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH、両方の値が低い場合には、ヒュメゴンが選択されるみたいですが、作用が強めな為、最初からヒュメゴンを使用する病院もあるみたいです。
ヒュメゴンは、「ヒュメゴン75」や「ヒュメゴン150」がありますが、これはFSHとLHの組成が少し違う為で、使われ方はケースバイケースです。
医師のさじ加減…という感じでしょうか。卵胞が小さいまま排卵をしてしまうタイプの方には、ヒュメゴンではなく、FMGから始めるでしょうし、卵胞が育ちにくい方にはヒュメゴンを投与する…といった感じだと思います。
注射は、脳ではなく卵巣に直接作用する為、効果も内服薬に比べて高いです。1つの卵巣に、たくさんの卵胞が育つ場合も多々あります。
しかし、それだけ副作用も強く、それ相応のリスクは覚悟しておいた方がいいかと思います。
注射の投与のスケジュール
クロミッドなどの内服薬と違い、注射の投与のスケジュールはその人によって、また注射の種類によって相当違いがあると思います。
大体、月経開始から3日~5日目から毎日病院に通い、注射をします。1週間連続で投与した後、卵胞チェックをして、まだ排卵しなさそうなら注射の量を増やしたり、また、FMG注射が始めてなら、まだ効果のほどは分からないので、1日おきに注射したりするケースもあります。
また、人工受精のスケジュールを合わせる為に投与される場合もあるんですよ(;´Д`)例えば、明後日に人工受精を控えていたとしますよね。いつもならもう卵胞20mmを超えているはずが、まだ15mm…でも人工受精は明後日。そういう時にFMG注射をすることによって、卵胞を一気に育てるという投与の仕方もあるんです。FMGはLHも含まれていますから、いい具合に排卵させる事も出来ますしね。
単位は色々で、75、150、多い時は300という方もいらっしゃいます。これはもう、医師の判断に任せるとしか言いようがありませんね。ですので、少しでも心配な事や、疑問に思った事は医師に質問されてみて下さいね。自分の卵巣に働きかけるものですから、やはりきちんと納得して受けたいですね。