妊娠が成立するまでは、奇跡の連続ですよね。まず、月に1回、女性は排卵をします。そして、排卵された卵子が、卵管采に取り込まれ卵管内に入り、精子の到着を待ちます。
一方、精子は何億という数の中から、元気のいい精子だけが生き残ります。精子にとっては、サバイバルレースの連続となります。
まず頸管粘液。ここでほとんどの精子が死んでしまいます。排卵日近くで、いくら子宮に進入しやすい状態になっているとはいえ、それでも生き残れるのは僅かしかいないのです。
次に、子宮からの攻撃です。女性の体にとって、精子は異物ですので、排除しようとする力が働き、ここでも精子は死んでしまうのです。そして、卵管まで辿り着き、卵子と巡り合うことが出来ると、最後の難関である受精が始まります。そして、最初に到達した精子が受精出来るのです。
受精卵は、急速に細胞分裂を繰り返します。この過程で、細胞分裂が上手くいかないと、途中で消えてしまったりします。そして最後の難関は着床です。子宮が「今から着床していいよ」と信号を出すと、受精卵はその辺の子宮内膜に根を張り始めます。何日かかけて根を張り、成功すると妊娠の成立となります。
受精から着床までは、運も絡んでいると言っていいと思います。