精子の数が減少傾向にあるのをご存知ですか?
2010年に、WHOから新しい精子の基準が発表されました。
精子の状態は、総精子数、運動率、精液の量、1ml中に約どれぐらいの精子がいるか、奇形率等から判断します。また直進運動精子率なんて項目もあります。
その中でも、特に基準が緩んだなあと感じたのが、1ml中の精子数です。
1999年の時点では、2000万/mlだったのが、2010年の基準では1500/mlになったのです。
これはかなり少ないです。書籍等を見ると、自然妊娠する為に必要な精子の量は、4000万/mlというのが多いのです。
だからWHOの基準は、「この基準なら自然妊娠出来る最低の数値ですよ」と解釈した方が無難です。
勿論、この値より少なくても自然妊娠は可能といえば可能ですし、運転率の方が重要な部分はあるのですが。
要は、世界的に精子が減っている事実を男性がご存知なのかが問題なのです。
不妊治療をしていない方はあまり知らないでしょう。知っていてもあまり深刻に捉えておられないかも知れません。
ですが、これは大問題なのですよ。
世の男性がこの問題に真剣に向き合えば、不妊症がもっと良い意味で広まっていくと思います。